Blender Tips編 #6 -BlenderのシーンをVRで見る-
どうも蒼水です。
さて、BlenderがLTSとなる2.83が正式リリース来ましたねぇ。
今回のバージョンの目玉はなんといってもVRとクロスブラシでしょうか。
で、今回はVRの方取り上げていこうかなぁと思います。
今回の目的
BlenderのシーンをVRで確認すること。
今まではUnityにモデルを持ち込んで...マテリアル設定して...配置して....ビルドして....とまぁVRでのルックやバランスの確認するのに大変手間であったんですが、これが来たことにより大幅に楽になりますねぇ!
ありがとうBlender....。
VRモードの使用方法
公式からリファレンスが出ているのでこちらを参照していきましょう。
wiki.blender.org
対応機種(HMD)ですが現在はOpenXR(Oculus/WindowsMR/Monado)に対応されているみたいですね。(ViveやValveIndex等のHMDは未対応とのこと。)
またNotesにあるように条件があるみたいなので自分の所持してるものに合わせて従いましょう。
docs.blender.org
上記には対応機種としてOculusRiftとありますが、理論上それと同等であるOculusQuestのLinkで再現可能であり、実際こちらで動作確認を行いましたが問題なく動作を確認できています。
Questはいいぞ。買おうな。
Linkの使用方法は以前執筆していますので是非参考にしていただければと思います。
atelier-aomi.hatenablog.com
では本題。
まず、このVRモードは扱いとしては公式アドオンとなりますので【編集->プリファレンス】からアドオン設定を行います。
検索欄にvrとか入れれば VR Scene Inspectionというアドオンが出てきますのでこちらのチェックボックスをONにして有効化します。
一応まだプレビュー版とのことらしい。
次に、アドオンの有効化がなされるとビュー右側、Nキーを押したときに出てくるタブの中にVRというタブが追加されているのでこちらから操作します。
Oculus QuestではLinkが有効になっていることを確認後、Start VR Session を押下することでHMDにビューが表示されます。
ね?簡単でしょう?成功するとこんな感じになります。
補足ですが、PC側での操作はリアルタイムでHMDにも反映されるらしい。
各種設定項目に関して
VRモードの使用はできたかと思いますがいろいろ設定ができるみたいです。
これらに関してみていきましょう。
VRセッション
こちらには先ほど使用したボタンのほかにポジショナルトラッキングという項目があります。
これの違いは3DoFか6DoFか、くらいのことっぽいです。
Onの時は6DoFです。頭を左右前後に動かせばきちんと動くいつものです。
Offの時は3DoFです。Goと同じ感じですね。位置は固定です。
ビュー
床はグリットの表示非表示だけですね。モデル見る際は消してたほうが良いかも?
アノテーションは見てみたけどよくわかりませんでした...なんだろう、今後なにか出てくるのだろうか...。
範囲の開始/終了、これは描画範囲ですね。
例えば0~10mに範囲設定するとそれより外側のメッシュは描画されません。
視点を中心に球状に範囲が展開されています。
注意点
あくまでもこのモードは現状VRでみることのみ行うことができます。
VRのままコントローラーを使ってモデリング....とかはできないみたいです。今後に期待したい...。(改造すれば行けるのか....?)
まとめ
いちいちUnityでビルドして~とかめんどくさいことをしなくてもBlender内でルック確認まで完結できるようになった。神。Thx Blender....
Questはいいぞ。給付金でQuestを買うとおつりがくるので実質無料。買おう?(圧力)